雪の沼田水上~新潟公楽園
旅の想いで
今年1年を振り返り いろいろあったなと思いつつ
沼田駅前のヤマザキショップでは、旨いかき揚げそばが250円。
お店のお孫さんなのか、ちびっ子が賑やかにはしゃいでいて、囲炉裏風の休憩所とマッチし心も暖められた。
そんな光景が、いつまでも続いてほしい。
冬の吹割は凍結のためこの距離が限界だった。
天ぷらそばって、聞くだけでワクワクする。
吹割では滝こそよく見れなかったが、70年続く「滝の裕ちゃん」でまったりして、それだけでいい時間だった。
いつまでも続いてほしい。
水上は廃墟だらけで簡単に侵入できるのも多く見受けられた。
いつか朽ち消え去ることがこの世の運命だと思い知らされる。
大きめのホテルが沢山置き去りにされたままだ。
もう二度とは来ない客を待ち続けている様子はなく・・・どうしようもなく雨風に打たれ、ただただ重く・・・時を刻み続けている。
雪が降り始めた。
寂しい町並みも、夜にはこうして明かりが灯る。
1軒目にお邪魔したお店で、強烈なキャラ「世界のたっちゃん」に遭遇した。
この無礼者が!平成生まれが!俺は昭和だぞ!!チンピラが!!!などと暴言吐きまくりのたっちゃんは、なんだかんだ俺らに一杯おごってくれたり、俺のマフラーを巻くと気持ちよさそうにしたり、寂しがりのアル中じいさんだった。定年まで陸自を務めていたらしく、俺にとってはとても複雑な気持ちになる人物であった・・・。
残念ながらこの旅の間、ケータイは緊急時以外使わなかったのでたっちゃんの写真は見せられない。
湯酒屋「安兵衛」にて。
ご主人は俺の大学の先輩だったり、水上では縁を感じる出会いが多く、一度も冷たくされることが無くて気持ちよく旅をできた。
ぜひこれを見ている人にも、夜の水上に飲みに行って欲しいと思う。
一夜明け、ここまでカメラを撮り続けてくれたアリとは水上で解散し、俺は新潟へ向かう。
安兵衛で情報をもらい、日本一の地下駅「土合駅」へ。
暗い地下駅に不釣り合いな駅看板
新潟では広い空が迎えていた。
今回の旅こそ、気付けばいわゆる自分探しであった。
今年は辛いこともいくつかあった。
自分の気持ちがコントロールできなくなることもあった。
周囲に迷惑を掛けたり、自分の弱さやくだらなさに気づいたりもした。
だけど、きっと好きにすればいいんだと思う。
自分の思うまま、それこそが長い人生の旅路で、そこに意味などない。
そう、、、意味なんてないって、わかったようでわからないことで、これからまた見失うこともあるだろう・・・そんな時はまたフラっとしに行けばいいだろう。整理がつかなければ一度すべてゼロにしてしまえばいいと、浦本も言っていた。
どんどん夜は更けていく。
明日は7時間かけて神奈川まで帰る。
それまでに頭の中を整理整頓して、また日常に戻れたらよいなと思う。